スクールサポーター日記 「教室戻ろうかなぁ」の奇跡

私のいる校内教育支援センターには、様々な理由で教室に入れない子がいます。

例えば

お友達とのトラブルが発端で休みがちになりそのまま不登校になってしまった

理由が自分でも分からないけど行けない

勉強がついていけなくて、授業で座っているのが苦痛すぎる

家庭がそもそも学校へ行くという習慣でない

色んな理由があるけど、ほぼ共通して言えることは、

校内での視線をすごくすごく気にすること。

やはり、みんなと同じようにできないことはいけないことって思っているのかな。

見られたくないんですね。

中学1年生のY君は、勉強は遅れているわけではない。席で読書ができるあたりで、それなりの学習能力があると思われる子。

なんとなく来られなくなった一人です。

Y君は、ここでもトップクラスに人目を気にしていて、ここから出るときは本当に本当に外に誰もいないことを確認しないと出られません。

他の先生方とも、教室に行くのはなかなか難しいだろうねと話していた子です。

今日は終業式でした。もちろん、出られないでここにいる子がいます。

Y君もここにいて、終業式が終わったら担任の先生が通知表を渡しに来ました。

この先生は、とっても若くて元気な先生なんだけど、一見単純そうで私的な評価は決して高くない先生でした。

でも、必ず毎日お話に来る。来れないときは、「先生。〇〇だから今日はもう来れないんだわ。ごめんな」って言う。

Y君の得意なことを見つけて、その授業だけ誘って参加させる。

当たり前のことかもしれないけど、他の先生はそんなことしてないの。

だから、単純そうに見えて実はよく見ているんだなあと見直していたところでした。

先生は、

教室にはいけなかったけど、ここに毎日来ていたこと。

通知表の数字は気にすることはないこと

ゴールはまだ先にあること

などをお話していました。

そして、新学期はどこに靴を置いてどの教室に入って、と事細かに説明をしていました。

すると、Y君

「教室、行ってみようかなあ」と。

えーーーー。えーーーーー。

あんなに教室の外に出るのを怖がっているのに???

びっくりしました。

そして、「さようなら」ではなくて、「お世話になりました」

と言って晴れ晴れとした顔をして教室を出ていきました。

まだ新学期になってみないと分かりませんが、あの今まで見せたことがない晴れやかな顔。

Y君なら何でもできるよ。

この先生に出会ったおかげで変わる。

私は先生でもないし、ただの見守りですが、少しでも何かの役に立てればいいなあと改めて感じる

終業式の日でした。

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