職業訓練校って?
職業訓練校は、失業中や休職中の人を対象とした施設で、就職に必要なスキルや知識を習得するための訓練を提供しています。国や自治体が運営しており、厚生労働省では「ハロートレーニング」とも呼ばれています。
早く安定した職業に就くためのスキルを身につけさせてくれる、国のありがたいセーフティネットです。
本当に色々なコースがあります。
パソコンはもちろんのこと、ビジネスマナー、介護、あと最近では、SNSマーケティング制作科なんてのもあります。
CAD、電気工事技術、なども。
詳しいことは、厚生労働省のHPに、ハロートレーニング って名前で、分かりやすく記載されています。
ここから、各県の労働局のHPに飛び、実際に通えるのはどこかなーって探すのがいいですね。
急がば学べ
そのとおりです!
実際、友人で何人もこの制度を利用した子がいて、 学校楽しかったよ~ って言っておりました。
きっかけ
こう見えても、リーマン生活33年6か月の経験ありの私。
しかも、新卒で入った会社。
長いこと頑張りました。
石にかじりついてでも辞めないぞ、と思った理由があります。それは、山一證券の破綻。
私が若かりし20代の頃、山一證券出身の50代?くらいのおじさまが入社して来ました。その方は、山一證券の社員の再就職先をお世話してから最後に私の会社に入社してこられました。
そんな方と仲良くさせていただいていたのですが、ある日、「20代後半以上の女性は、50代の男性と同じくらいの扱いだったよ」とおっしゃった。
どういう意味かというと、女性の再就職先に本当に困ったということ。
ただでさえ、バブルがはじけて優秀な人でも働き先がない。そうか、女子はそうなのか。
私の心に深く深く刻まれまして、「辞めたら後がない」そんな呪縛が私を縛ることとなりました。
そんなこんなで、嫌なことがあっても「辞める」って選択肢はあまりなく、同じ会社で色々な部署を経験しました。
中でも、人事部で退職担当をした時のことです。私は、退職者に書類の説明をする担当をしていたのですが、あるおじさまが、変なタイミングで退職されるのです。
確か、あと少しで定年だったと思うのですが、その日より少し早い。
恐る恐る、「失礼ですけど、定年まであとちょっとなのに何で今なのかすごい気になっちゃって」と聞いてみました。
すると、「ハローワークの職業訓練校に行きたいのだけど、行きたいコースは、定年まで待ってるといけないから」と教えてくれました。それで、職業訓練という制度を知ることになりました。
受講するためには、失業保険の残日数が必要であること。でも自分が後に経験して分かったことだけど、年に一個しかないコースを受講したい場合は、残日数は1日でいいこと。いろんなことが分かりました。
今はネットでほとんどのことが分かるけれども、自分の解釈が違っていたり、制度が変わっていたりするので、絶対に受講したいコースがあるなら、きちんと相談した方がいいのかもしれません。
この話を聞いたのも、もう20年以上前のことだけど、これも私の記憶の中にピン留めされました。
ほんとに辞めちゃった
定年まであと4年を残して、ほんとに辞めちゃった。あれほど、辞めたら後がない と思っていたのに。
「何で何で???あと少しじゃん」、という友人もいれば、「あー、私も残りの人生を考えた方がいいのかなあ」という友人もいます。
自分は絶対に定年までいるんだと思っていたけど、何だか気が変わっちゃいました。
理由は一言では言えない。総合的に考えて としか。
現在は、半年たちますが、辞めたことの後悔は全くなし。不思議なほど。しかし、収入がないことへの不安はあります。
けど、自分の意志以外のことは何もしない生活、こんなに快適だったんだー。
失業保険や健康保険の手続きとか、今まで退職担当をしていて会社側からしか知らなかったことを、反対側から経験しました。「離職票」がなかなか本人の手元に届かないのも、実際担当者はなかなかハローワークに行けないし、大変なのも分かる。社会保険の担当をしていた当時は本当に大変だったけど、会社側の手続きも分かるから。その点は経験しておいてよかったなと思います。
そして、職業訓練 受けよう!
うっすら考えていたのは、「造園」のコースです。私に教えてくれたおじさんも、このコースを希望されていました。
パソコンとか、英会話とかビジネスの実務のコースじゃないの?って感じですが、もうずっとすわりっぱなしの仕事だったし、一日8時間近くパソコンを凝視していた。
もう目も肩も限界です、ということで、絶対に体を動かすやつにしようと心に決めていました。
でもちょっと調べてみると、女性でもできなくもないけどどうなの?って不安がある作業も結構ある。他の人のブログでは、共同作業だから手伝ってもらえば大丈夫とか色々と書いてあるけど。。。。
問題なのは、超人気のコースで、倍率が高く落ちることもある!
そして、失業保険の残日数の関係で、落ちたら他のコースは受けられません。そんな仕組みなの😢
うーーん、どうしよう

悩むにゃん
職業訓練校の見学
当初の予定通り作業系のコースを受講する予定で、4月から始まる「高等技術専門学校」の見学に行くことにしました。
申し込みは2月中旬。それまでに見学に行って決めなきゃ。
専門学校に直接電話して、見学の申し込みをします。
色々考えた結果、造園はやめて、インテリアと電気設備技術を見学することにしました。
「電気設備?」
実は、このコースを修了すると電気工事士の免状がもらえるみたいなんです。就職に有利なのはもちろんのこと、家の簡単な電気工事、有資格者がやらないといけないものも資格があるからできちゃう。
いいじゃん。
そう思って、インテリア科と電気設備科の両方を見学しました。ちなみに、インテリア科は半年、電気設備は一年。一年のコースは倍率高いんですよね。だって、支給の日数にかかわらず通学している間は、失業保険が支給してもらえるし、ほんとにありがたい制度なんです。
悩みに悩んだ結果、インテリア科にしました。
理由としては、定期的な試験をすべて8割以上の点数を取らなければいけなくて、しかも記憶しなければならないので、50代以上は結構苦労している。女性が去年は一人。例年は0。
女性がいないことに関しては、ラッキーなことに最近、講師の先生で若い女性が一人入られて、その先生が説明をしてくれました。なので、女性がいないことに関しては大丈夫かなとも思えました。
けど、倍率も高くて試験も不合格の可能性も。。。。迷ったけど、女性が多くて倍率も低いインテリア科に決めました。
勤めていた会社が電気関係で、女性の技術者も最近は増えています。いい職業だなと思うから、もう少し若くて記憶力があればやりたい仕事です。女性がもっと活躍してくれればなーと思います。
試験
一応、試験があるんですねー。筆記と面接。
ハローワークでどんな試験かを聞いてみました。
「面接重視です。筆記は、日本語が理解できれば大丈夫です」とのこと。
そ、そうなの?
面接のポイントは、就職に対する意欲。「資格が欲しいから」なーんて言ってはダメなんです。
とはいっても、筆記試験も気になります。友人がこれで勉強した、という小学校高学年の算数のテキストを貸してくれました。「一回やれば思い出すから」と言われ、なんとなく一通りやってみました。
さあ、当日は。。。。。
まず、服装なんだけど、これもハローワークの人に聞いたら、「何でもいいけど、心配ならオフィスカジュアルくらい」とのことだったので、通勤に使っていたくらいの服装で行きました。
男性は、スーツの人とめっちゃカジュアルな人と。考えてみれば男性って、真ん中くらいの服装がないから大変ですね。女子はその点、そこまでじゃないきちんとがあるので楽ですね。
そして筆記です。
結論。難しくて泣けてきた💦
ここの学校の問題は、
計算問題がたくさんあって(足し算・引き算・掛け算)、2分とか3分とか短い時間で解けるところまで解く
とか
立体の展開図を展開すると、、、、、とか、漢字も少しあったけど、考えてみれば技術系の学校。算数が多いのは当然だわな。
隣に座ってた若者男子。ぼーっとしてそうに見えたけど(失礼)、私より全然早くページをめくっていく。
人間のスペックとしては、私はもうかなり低めだなーと思ったよ。まさか自分がひっ算忘れてるなんて思わなかった。
こんなにできないの?私 とショックを受けてから面接です。
試験官2人と私一人。
「どんなことを学びたいですか?」 「どこから通いますか」という普通の質問が何問かありました。
そんで一番印象に残ってるのが、
「本当に色んな人がいるけど大丈夫ですか?」って。
そういえばさあ、今日持ってこなくちゃいけない、写真を貼って志望動機とかを記入する調書みたいなの、持ってきてない人いたんだよねー。
ありえないでしょ?色んな人がいるのねって、さっき私も思いました!って思わず面接で言っちゃった💦
「会社員の経験が長いから大丈夫ですよね」って言われました。その通り!
お昼には試験は終わって、家に帰りました。
受講指示
私の受験したインテリア科は定員割れしていたので、よほどのことがない限り大丈夫だと思っていたけど、やっぱり「合格」が届いたときは素直に嬉しかったです。
「造園科」「電気設備科」の人はみんなドキドキ。半分くらいは残念な結果になっちゃうんだなー。
友達からも、「おめでとー」って。合格なんて当たり前じゃんって思ってたけど、う、嬉しい。
写真とか必要書類を提出。あとは前日ハローワークに行かなきゃいけないみたい。
そして、明日の入所式の前日、ハローワークで「受講指示」とやらをいただいてきました。やっぱりお役所はきちんとしちょりますな。
そんでもって、失業保険のもらい方が変わることの説明を受けました。
今までは、「認定日」を基準に後払いで1か月単位で支給があったんだけど、これからは月ごとになります。
例えば、4月分は5月中旬以降に支給。今日までの分は今日認定されて、そのうち支払われるみたいです。
日当500円や交通費も支給されます。なんとありがたや。
けど、これも後払い。定期を買う際はまとまったお金が必要なので、ぎりぎりで生活している人は、ちょっと計画的に準備しておく必要もあるのかなと思います。
学校を休む場合の基本手当の考え方なんかも説明がありました。
基本手当は、やむをえない理由での欠席なら支給される。
受講手当は、学校に行かなかったら支給されない。当たり前か。
ここで、めんどくさそうなおじさまからの質問が!!!
「私用で休む場合は出ないの?そんなの考え方としておかしいやん 怒」
お、おかしいか?
ハローワークの職員、頑張れ!!!(めちゃめちゃ若い人でした)
「学校へ行くことを就職活動とみなすので」
「そうか」
あ、あれ。あっさり納得。
私は、「家族の病気の場合は、やむをえない理由になりますか?」って聞きました。
答えは、自分の子供なら認められますが、大人だと難しいところですね、と。
介助が必要な高齢者は、子供より手がかかるんですよーって思いましたが、何でもかんでもは認めてたらきりがないと思うので、そこは納得です。でも、今後そういう事例も多くでてくるのでは?とは思います。私も、父の通院、どうしようかなあと悩んでいます。医者からは、一人ではダメと言われているので。
でも、国の制度に助けられている立場なので、ありがたいとしかいいようがありません。まあ、自分が保険料を払ってたんですけどね。
さあ、明日は入所式。これまた服装に悩むな。
それなりのちゃんとした服、かな。



明日から学校だね!



友達100人でっきるっかな♪
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