メン君のお話

最後に、メンくんのお話。

黒猫のメン君は、コミュニケーション能力がそなわる時期を逃してしまったらしく、きっとずっと シャー だったのでしょう。鍼灸院にいた時も、全くお顔を見たことがなく、ずっとひっそり残っていました。

そして里親さんを探すべく、鍼灸院のあるビルの1階に人気のベトナム料理の店があるのですが、張り紙をしてもらっていました。

しばらくしてまた診察に行ったとき、メン君もいなくなっていました。
ベトナム料理の店の張り紙を見て連絡をくれた猫好きさんがいらっしゃったそうです。

ところが、この猫好きさん、どうやら懐いている猫が好きだったらしく、
一日でギブアップ。
鍼灸院にいた時と、猫好きさんのお家に来た時と顔が違う!って思っちゃったそうです。

そりゃーそーでしょー。人間でも知らないところに放り込まれたらしばらく緊張するし。
一日っていうのはねえ。
うちのタンタンも、あー、くつろいできてるかなって完全に思えたのは、1か月くらいしてからかな。

そんなこんなで、一日で返されてしまったメン君ですが、
ご縁があった大須の喫茶店に張り紙をしてもらったら、偶然来ていた三重県のご夫婦から声がかかったみたい。

それがまあ、ミラクルなんです!

そのご夫婦、9月に愛する猫ちゃんを亡くしたそうです。
で、メン君がその猫ちゃんとそっくり。生き写しみたいだって。
しかも、メン君が生まれたのが9月!!!

もうこれは生まれ変わりに違いないってことで、早速トライアル。
「どんなにシャーって言われても頑張ります!」っていうことで、
トライアルから正式に譲渡が決まったそうです。

メン君、よかったね。

私もタンちゃんがなかなか懐いてくれなくて(今思うとたいしたことないかったんだけど)
自分では、多少は苦労したなあと思うけど、向こうから来てくれた時の感動ってないわー。

野良ネコちゃんを家猫にするボランティアさんの喜びが分かる~!って思う今日この頃。

メン君に幸あれ。

このあと鍼灸院さんには一匹も猫ちゃんがいない日が続きます。
寂しそうです

なつみかん

メン君よかったね

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